犬は世界中の文化で愛され、その人気は様々な英語の表現やイディオムにも影響を与えています。犬に関するこれらの表現は、日常の会話や文学作品、映画などで広く使われており、それぞれ独特の意味やニュアンスを持っています。
Dog’s breakfast
意味:めちゃくちゃ
説明:このイディオムは、無秩序で混乱した状況や物事を指します。しばしば失敗したり、うまくいかない計画やプロジェクトに使われます。
例文:The project turned out to be a dog’s breakfast. We need to start over.
訳:そのプロジェクトはめちゃくちゃになっちゃった。最初からやり直す必要がある。
Barking up the wrong tree
意味:間違った方向で努力する
説明:この表現は、犬が木に追い詰めた獲物を探す際に間違った木に吠える様子から来ています。誤った仮定や方向で努力している場合に使われます。
例文:If you think I’m responsible for the error, you’re barking up the wrong tree.
訳:私がそのミスの責任者だと思っているなら、完全に見当違いだよ。
Let sleeping dogs lie
意味:問題をあおらない
説明:眠っている犬を起こすと怒る可能性があるように、このイディオムは、問題を掘り返すと新たなトラブルを引き起こす可能性があると警告しています。
例文:I know you’re upset with him, but let sleeping dogs lie. It’s not worth starting another argument.
訳:彼に腹を立てているのはわかるけど、余計なことは言わない方がいい。また喧嘩を始める価値はないよ。
Every dog has its day
意味:誰にでも成功のチャンスがある
説明:この表現は、人生において誰もが一時的な成功や幸運を経験するという考えから来ています。希望や励ましのメッセージとして使われます。
例文:Don’t worry, every dog has its day. You’ll have your moment of success too.
訳:心配しないで、誰にでも成功するチャンスはあるよ。君も成功の瞬間が訪れるさ。
It’s raining cats and dogs
意味:激しく雨が降る
説明:このフレーズの由来ははっきりとは分かっていませんが、非常に激しい雨を表すのに使われます。文字通り犬や猫が降ってくるわけではありませんが、その程度の激しさを表現しています。
例文:You’d better take an umbrella. It’s raining cats and dogs out there.
訳:傘を持っていった方がいいよ。外は土砂降りだから。
Fight like cats and dogs
意味:犬猫のように喧嘩する
説明:犬と猫がしばしば敵対的な関係にあることから、このイディオム
は、激しく、しばしば非生産的な方法で争う人々を表します。家族や友人間の小さな争いによく使われます。
例文:My siblings and I used to fight like cats and dogs when we were kids.
訳:子供の頃、私と兄弟はよく犬猫のように喧嘩していた。
Dog-eat-dog world
意味:厳しい競争の世界
説明:この表現は、非常に競争が激しく、人々が生き残るために互いに戦わなければならない状況を指します。ビジネス環境や競争の激しい産業で使われます。
例文:In the fashion industry, it’s a dog-eat-dog world.
訳:ファッション業界では、容赦ない競争が繰り広げられている。
The tail wagging the dog
意味:本末転倒
説明:通常、犬が尾を振るものですが、この表現は、重要ではないものが主要なものをコントロールしている状況を描写します。不自然または不適切な影響力のある状況を示します。
例文:It’s like the tail wagging the dog when the assistant starts making all the decisions.
訳:アシスタントがすべての決定を下し始めると、本末転倒だ。
Dog days of summer
意味:夏の最も暑い期間
説明:この表現は、古代ローマ時代に遡り、最も暑い夏の期間を指します。この時期は、天空で最も明るい星、シリウス(「犬の星」とも呼ばれる)が輝いていることに由来します。
例文:I can’t wait for the dog days of summer to be over. It’s too hot to do anything.
訳:夏の暑い時期が終わるのが待ち遠しい。暑くて何もする気になれない。
Barking dogs seldom bite
意味:よく吠える犬はめったに噛まない
説明:このイディオムは、大声で脅迫する人が実際には危険ではないことを示します。吠えることと実際の行動との間のギャップを表しています。
例文:Don’t worry about his threats. Barking dogs seldom bite.
訳:彼の脅しには気を留めないで。よく吠える犬はめったに噛まないから。
To be in the doghouse
意味:評判が悪い、不評を買う
説明:この表現は、誰かが問題を起こし、他の人から非難されたり、不興を買ったりする状況を示します。通常、家族や友人の間で使われます。
例文:I forgot our anniversary, so now I’m in the doghouse.
訳:記念日を忘れちゃって、今、すごく評判が悪いんだ。
Hair of the dog
意味:二日酔いの治療法
説明:この表現は、「犬に噛まれたら犬の毛で治す」という古い信仰に由来しています。現代では、二日酔いを治すために少量のアルコールを摂ることを指します。
例文:I had a little hair of the dog this morning to cure my hangover.
訳:今朝、二日酔いを治すためにちょっとだけお酒を飲んだよ。
Top dog
意味:リーダー、最も影響力のある人
説明:犬の群れにおける支配的な犬、つまり「リーダー」から派生したこの表現は、任意のグループや組織で最も影響力のある人物を指します。
例文:In this company, he’s the top dog. Everyone respects his decisions.
訳:この会社では、彼がトップドッグだ。みんなが彼の決定を尊重している。
Underdog
意味:不利な立場にある人
説明:競争や対立の状況で、勝つ可能性が低いと思われる人やチームを指します。応援されることが多い、感情的な好感度の高い存在です。
例文:I always root for the underdog in sports competitions.
訳:スポーツの競技ではいつも不利な立場にあるチームを応援してる。
Teach an old dog new tricks
意味:年配の人に新しいことを教える
説明:通常、年を取った人が新しいスキルや方法を学ぶのは難しいという意味で使われます。しかし、これは年齢に関係なく学習する能力があることを示すポジティブな方法で使用されることもあります。
例文:My grandmother learned to use a smartphone. It just goes to show you can teach an old dog new tricks.
訳:祖母がスマートフォンの使い方を覚えたんだ。年をとっても新しいことを学べるってことだね。